ヒマラヤガイドの浅原です。
ダイニングの窓越しに広がるエメラルドグリーン色をした氷河湖。
その湖面に逆さに映る急峻なピークとピークの間に
レンジョパス(5450m)がある。
この峠を越えるとチベット人亡命者が通るナンパラ街道と合流する。
峠には所々薄らと雪が残っている。
7時過ぎ、小さな荷物だけを背負って出発した。
昨日登ったゴーキョピークに続き・・・
レンジョパスからの望む大パノラマも期待!
◆ 前方の右側の低い所がレンジョパス
湖の淵を回るように、人一人が通れる道がレンジョパスに向かって延びている。
アップダウンをほとんど感じさせない草道が続く。
湖を挟んで対岸にゴーキョ村が見える場所までやってくると・・・
◆ ンゴジュンバ氷河の上にエベレストが顔を出す
氷河末端のモレーンを登る辺りから
標高差にして400mの本格的な登りが始まる。
昨日の高度順応を兼ねたゴーキョピーク登山のおかげで
高山病の症状を感じない!
石積みされた目印を目で追いながら登りきると・・・
大きな雪原が広がっていた。
川原の様な広い場所に1か月前に降った雪がしっかりと残っていた。
過去に氷河が存在し、その時運ばれてきた岩が雪原を囲むようにして
所々に点在していた。
◆ 1時間以上遅く出発したゾッキョが追いついた。
ゾッキョドライバーに追い立てられるように、急坂を登ってきたゾッキョたち。
約60kgの荷物を担ぎ、休まず登ってきた。
雪の上でもしっかりと蹄を使って力強く登って行く。
まるでヒマラヤのダンプカーの様だ。
◆ 毎食美味しい食事を作ってくれるコック
ゾッキョたちの後からにコックがやってきた。
朝見た時にはダウンジャケットを着ていたのだが・・・
ゲストが携帯している水分が足りなくなることを想定して、
用意してもらった紅茶を運んできた。
◆ レンジョパス
目の前にはっきりとレンジョパスが見えた。
チベット教の旗が風に揺られ・・・
数人の登山者が休んでいるのが見えた。
あともう少しだ!
足元には10cmほどに成長したセーター系の花、ワタゲトウヒレンが
幾つも見られた。
残雪も多くなり、特に陰になる場所には・・・膝上程度の雪が残っていた。
滑りやすいため、砂を撒きながら雪道を進んだ。
◆ レンジョパスから望むエベレスト
お昼過ぎ、長かった登りも終わり、今回最も標高の高いレンジョパスに立った。
東の方に目を向けると・・・
湖の向こうにゴーキョの村が小さく望め、その上には・・・
世界最高峰、エベレストがローツェと重なるように聳えていた。
更に右奥にはマカルーも望め、エベレスト地域に聳える巨峰が勢ぞろいした。
◆ チベット教が書かれた5色の旗にサイン
コックが担ぐ大きなザックから、タルチョ(5色の旗)を取出し、
神様に峠に立てた喜びと、お礼の意味を込めて、
名前を書き込んだ。
そして旗は・・・
よじ登って岩と岩の間に取り付けられ・・・
チベットから吹いてくる風になびいた。
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