エベレストを見に行ったのに・・・

ヒマラヤ専門ガイド 浅原 明男

2015年11月18日 07:17

2015年 アイランドピークの様子  こちら


標高3000mを超える高地に暮らすシェルパ族の故郷、ナムチェバザール
この街を訪れると、何故かエベレストに来た!という感じになる。
朝食後、高度順応を兼ね、蹄型の街並みを抜けてエベレストを見に出かけた。


シャンボチェ空港まで一気に400mを上がる

登山者の多くはナムチェバザールで高度順応を行い、各々目的地に向かっていく
そのため、エベレスト街道で一番、多くの登山者と出会える場所でもある。

1時間以上ひたすら急登が続くなか、登り切った場所には300mほどの舗装されていないシャンボチェ空港が広がっている。
ヒマラヤに来て23年になるが、この空港を利用したのはたった一度だけ。ヘリコプターでこの場所に下りた時だけ。
シャンボチェ空港はほとんど活用されないまま、今に至っている。
そして、ここからはエベレストは未だ見えない。

目の前の丘を20分ほどかけて登ると・・・
国境にそびえるヒマラヤと一緒に世界最高峰エベレストが見えるのだ。
その風景を見るために、もうひと踏ん張りする。


ポーターも一緒に散歩に付き合ってくれた

2時間ほどかけて登ってきたが・・・
青い空の所々にある雲がエベレストの上にかかり、まったく見えない


強い陽射しを受けて、ズンズンと雲が湧いていく



雲の多さに、エベレストビューホテルに行くことも諦め、ゆっくりと風景を楽しみ下山することにした。
足元に微笑む青い花びらをしたリンドウに癒されながら、お昼前ナムチェバザールに到着
午後からはゆっくりと足を休ませ、翌日からのトレッキングに備えることにした。


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 ◎ ヒマラヤの燃料不足について ➡ こちら



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