勘違いしていた一等三角点って?
ヒマラヤ専門ガイドの浅原です!
先日、登山教室に参加した時のこと、
講師の話を聞いて、
今までずっと勘違いをしていたことがあった。
それは三角点のこと。
地形図に示されている三角点は
標高を示す記号と思い続けていたのだが。
山行に出かけようと地形図を見ていると・・・・
必ず目に留まる記、三角点。
そこには標高が記載されているので、
山の高さを示す記号として
理解していたのだが、実は間違っていたのである。
三角点はこの山の位置を示す記号で、
標高を補助的に示しているとの事。
では、標高の基準となるモノは・・・?
答えは水準点である。
東京湾の平均海面を
地上に固定するために設置されたモノで、
その大元の日本水準原点が
東京国会議事堂のところある。
国会前庭北地区内(憲政記念館付近)にある
今まで勘違いをしていた
三角点を使った位置の計測は
図のように行う。
〇があるところが三角点の位置
三角点と三角点の正確な
距離をもとに、
もう一つの三角点を繋いで三角形を作っていいく。
角度と距離が分かることで、位置が決まる。
詳しくは
http://kansekimanpo.okunohosomichi.net/mame_sokuryo.html
なお、日本全国には一等三角点が975個ある。
補助的な2等三角点、3等三角点、4等三角点があり
数は10万個になる。
一つ一つの三角点は石で作られ
等級ごと、形や大きさが決まっている。
100年以上前から人が担いで、
山頂などに設置され、
地図の原型が出来上がった。
一等三角点の歴史を見るだけで
いろんな登山をした感覚になるのも
分かるような気がする。
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