ヒマラヤトレッキング専門　サパナ　新着情報

◆ネパール地震ボランティア募集　　こちら
短期間でも大丈夫ですので、多くの方に来ていただきたいです！


ヒマラヤ専門ガイドの浅原です！

配給を行った中でもっとも大きなブリディム村の調査へ。
チベット難民村からカンジン村を経て水平道が続く。
彼らの生活道であり、トレッキング道でもある道は幅１ｍ以上あり、非常に歩きやすい。

地震による生活道の崩壊も無く、安心して通ることができた。
水平道をずんずんと進むと、眼下に流れるボテコシ川に沿って、チベット国境に向かって歩いて行くことになる。

大きな尾根を回りこむと、ブリディム村が見えてきた。



65軒の家があるのどかな村だ。
カトマンズから荷物を運んでくる際、ここの村出身の男の子2名にも手伝ってもらった。

遠くから村を望んでも村の家が壊れているのが確認できた。
また、お経をあげるときに奏でる楽器の音が聞こえていた。


※村に入り口にあった水車式マニ車


※集会所

村の中に入ってきたが、人々の姿が見えない。
配給物資を受け取りに出かけているのではと思った。




※小麦の収穫時期に地震が


彼らの家はどれもが壊れ、中には跡形もなく崩れ落ちている
本来行われているはずの農作業も全てストップ。
人々の心の傷は相当ひどい。


※お祈りのテントへ

お経と楽器の音が聞こえる場所へやってくると。
ものすごい人が集まっていた。ギャワと呼ばれる法事だった。
一つのテントの中におじゃまさせてもらうと・・・・

8人の僧が両脇に座り、その前にはタンカや高僧の写真。
そしてお供えのお菓子が沢山飾られていて、お経が唱えられていた。

私の訪問でお経が止まってしまったが、笑顔で応えてくれた。
話を聞くと・・・

この村出身の若い娘さん（ティムレ村の男性と結婚）がランタン村で、雪崩に巻き込まれなくなってしまったために、村人全員でお経をあげているとのこと。
結婚してまだ2ヶ月も立たない時に・・・・

泣きじゃくる方もたくさん見られた。
彼女の親戚であった。

別の大きなテントでは、皆が携帯マニ車を右手に持ち、お経に合わせてグルグルと時計回りで回していた。
彼らの祈りが届くよう、私も両手を合わせて一緒にお祈りをさせてもらった。

彼らから、この村にいるよう勧められたが、調査のために来たことを伝え丁重に断って前に進むことに。

村人の悲しみにくれる瞳を見ているのがとてもつらかった。
少しずつ前を向いて歩き出してほしいと、心のなかで願った。


ヒマラヤトレッキング、登山専門店　サパナ