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2014年08月30日

ヒマラヤの原生林の中で咲く花々

ヒマラヤガイドの浅原です。

シトシトと雨が降る朝を迎えた。
厚い雲が垂れ込め、雨が上がりそうに思えない。
しかし・・・
ロッジの屋根に取り付けられたチベット教の五色の旗は・・・・
吹き下しの風に揺れ、天気が回復することを教えてくれていた。

ラマホテルを出発し、昨日よりも苔むした原生林の森を歩く。
殆ど光が届かない森の中は、寂しい感じが漂う。

ヒマラヤの原生林の中で咲く花々

水気の場所を好むイワタバコ科の花が沢山見られる。
また、沢山のスミレに会うことできる場所である。

ヒマラヤの原生林の中で咲く花々

ヒマラヤの原生林の中で咲く花々

同じように見えるスミレだが・・・
花の裏を見てみると・・・
黒い筋が入っているのだ。 
筋が無いものもある。葉の形で見分けることが難しい時は
葉の裏側を見ることで、違う種と容易に判別することができる。

ヒマラヤの原生林の中で咲く花々

ランタン渓谷で見ることができるオトギリソウ科の花は2つである。
この種は大きい種で、花の直径は5cm以上になる。
花は垂れるように茎を伸ばして咲く。

ヒマラヤの原生林の中で咲く花々

この原生林の中でひときわ目立って咲くのがこの花である。
ラマホテル周辺で見ることができる。
岩の上で大きな株で咲いているのは、非常に美しかった。

ヒマラヤの原生林の中で咲く花々

ランタン渓谷の自然を守る軍隊の方と出会った。
彼らはランタン国立公園の事務所がある場所からやってきたとのこと。
ゴラタベラ(標高3000m)にある軍の駐屯地に向かう。

ヒマラヤの原生林の中で咲く花々

ネパールの固有種である、リリウム・ネパレンセ
この地に暮らすタマン族はユリ根を掘り出し、
香辛料と塩で炒めて食する。
ダルバートの副菜として使われることが多い。

ヒマラヤの原生林の中で咲く花々
※ キンポウゲ科のカラマツソウ

この花が咲きだしてくると・・・
標高は3000mに近い。
気品ある淡紫色をしたカラマツソウに見とれてしまう。
ランタン村の上部辺りまで、この花が咲いている。

ヒマラヤの原生林の中で咲く花々

1対になって咲くのがとても印象的なゴマノハグサ科の花。
花の大きさは1cmにも満たない。
草丈も20cmにもならないため・・・
見落としてしまうことが多い。
約3時間にわたって続くこの鬱蒼とした原生林の中でも、
小さな花が競い合って咲いていた。

ヒマラヤの原生林の中で咲く花々

お祭りに合わせて登ってきたランタン村の女性
最奥の村キャンジンゴンパで行われるトゥッパチェジュの
お祭りは彼らにとって最大のイベントである。

約1週間繰り広げられるお祭りは・・・
仕事そっちのけ。
男性は弓の競技に没頭し、女性は広場で輪になって踊る。
しかし、これが彼らにとっての出会いの場でもあるのだ。

カトマンズに暮らす若者が年一度のイベントに里帰り、
新しい恋が始まる。
そんなお祭りがもうじき始まる。

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2014年 ランタン渓谷で撮影した可憐な花々図鑑


上記のアドレスにアクセスしてみてください!
まだ、花名などについては順次追記していきたいと思います。


ヒマラヤトレッキング サパナ




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Posted by ヒマラヤ専門ガイド 浅原 明男 at 02:33│Comments(0)2014 ランタントレッキング
 
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