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2015年09月19日

ヒマラヤの麓で元気に学校に通う生徒たちとの交流

ヒマラヤ専門ガイドの浅原です。

被災者支援団体の通訳とコーディネーターの仕事も行う形で、10日間の日程でネパールに行ってきた。前半は支援団体の通訳として、後半はサパナが実際に支援を行っている山岳民族場所を訪れ、テントを張りながら被災者に寄り添う形で活動を行った。

標高800m。太陽がギラギラと照り付け、南から湿った風が吹き込み、見る見るうちに厚い雲が出来上がると、突然地面を叩き付けるような大粒な雨が降ってくると思えば、再び太陽が顔を出す。
雨季の終焉を思わせる天気の中、私たちは韓国の支援者によって建てられ運営されている公立の小学校へ訪れ、現地の事情を聴きながら、子供達との交流を行った。

ヒマラヤの麓で元気に学校に通う生徒たちとの交流

外国人ツーリストがまったく訪れないといっても過言でないネパール中部にあるダーディン地区。
ここでも大多数の山岳民族が被災した。
この地で暮らすタマン族、インド系の人々。赤土を接着剤のようにして石と石の間に塗り固めて作られた独特な家々。
本震の大きな揺れによって一瞬で壊れてしまった彼らの家の横には・・・トタンを蒲鉾状に張り合わせて作られた質素な家がいくつも並んでいた。

ヒマラヤの麓で元気に学校に通う生徒たちとの交流
4月25日の本震で一瞬に倒壊してしまった家跡

子供たちは毎朝、元気に学校に通い、友達と一緒に勉強をしている。

ぬかるんで滑る山道を登ること小一時間。山の中腹に建てられたコンクリート製の立派な小学校に着いた。
高学年の生徒さんの歓迎を受けて、一旦職員室に。
校長先生をはじめ、諸先生方を通じて、この小学校に通う生徒さんの実情を詳しく教えてもらう。

このエリアには5つの公立小学校があり、どの小学校も韓国の支援を受けていかないと運営ができない状態。
支援が必要とする子供たちが半数以上いることを知り・・・・

私たちは3つのクラスに分かれ、教室ごとに日本の文化や遊びを伝える授業を2時間行った。

目を大きく開け、今から何が始まるのだろうか?と不安そうに眺める子供たち。
半時間も経つと、子供たちの心をしっかりと鷲づかみしていた。

ヒマラヤの麓で元気に学校に通う生徒たちとの交流
男女分かれて座るネパールの学校

ジャンケンポン! 日本では当たり前のジャンケン。
狭い教室に40人を超える生徒が押し詰め状態の中で、グー・チョキ・パーの意味を伝え、遊び方を通訳。
意外にも子供たちはあっという間にルールを覚え、隣の生徒とやり始める子も。

男の子、女の子分かれてジャンケンを行い、最も強い生徒さんを選出し、黒板の前に出てきてもらう。
ここで、あっち向いてホイ!のルールを教え、クラス中がヒートアップ。

ジャンケン、そしてあっち向いてホイ と続けて勝利するのが難しい中、それを真剣なまなざしで見つめる子供たちの様子、掛け声・・・
私たちと子供達たちとの距離が一気に縮まった瞬間だった。

少し遅めの昼食を頂く。支援団体が用意してくれた食事を頂き、しばし休憩
午後のプログラムに移る。

子供たちの歯は神々しいヒマラヤの様に真っ白い。そんなイメージを持っていたが、歯ブラシを使うことを知らない子は虫歯でボロボロ。校庭に生徒さんを集め、みんなで歯磨きの練習。

ヒマラヤの麓で元気に学校に通う生徒たちとの交流
家族も使えるよう大き目な歯磨き粉をプレゼント

ヒマラヤの麓で元気に学校に通う生徒たちとの交流
前歯は縦磨き、奥歯は横磨き・・・

歯ブラシと歯磨き粉を支援し、湧き出した冷たい水できれいに歯ブラシ。
生徒の中には、歯磨き粉が入っている箱を開けずに持ち帰ろうとする子も。そんな生徒さんにはスタッフが用意した歯磨き粉をつけて、ゴシゴシ。
磨き終わった歯を見せあい、しっかりと磨きができていることを確認。

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◆ サパナがお勧めするトレッキングでは・・・
75歳を超える方でも笑顔で最後まで歩き通し、夢を叶えることができるよう

1.日本食コックが同行しお腹に優しい食事の提供
2.歩く人に合わせた高山病対策を行う
3.ヒマラヤ特有のハプニングにも対応できるよう、日本人ガイドが同行



ヒマラヤ山岳民族支援基金 賛同者一覧 追記  こちら

ヒマラヤ地震 救援・救助活動 報告  こちら


ヒマラヤトレッキング・登山専門 サパナ




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Posted by ヒマラヤ専門ガイド 浅原 明男 at 15:42│Comments(0)ネパール大地震
 
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