2015年11月10日
燃料不足にあえぐネパール
2015年 アイランドピークの様子 こちら
ヒマラヤ専門ガイドの浅原です。
連日、晴天が続くヒマラヤより戻ってきました。
天候は本当に良いのですが・・・・
ネパール国内におけるガソリン、灯油、ガスの状態について記載しますので、参考になさってください。
長年、インドから輸入されてきたこれらの品々は、現在輸入が停止され、代わりに中国から運ばれてきているようです。
帰国直前に報道されたニュースの中で、中国国境を越え、ランタン谷の先にあるラスワガティからガソリンが運ばれてきている映像が流れていましたが量はわずかで、まずは政府関係のところに。
さて、こうした状況のなか・・・・
カトマンズ市内ではまったくと言っていいほど、生活に必要な物資が入ってきていません。
ガソリン供給がされていませんので、わずかな車だけが走っている程度。渋滞も排気ガスの少なくて快適なんですが・・・
ポカラなど、主要な街へ行くバスも制限されていますが、今のところ大丈夫です。
ヤクの糞拾いをする少女
地震の影響で旅行者が少なく、荷役用のヤクの使用も減ってしまい、道端に落とす燃料となるヤクの糞も大激減。
村から2時間以上も歩いた場所で、数少ないヤクの糞をかご一杯集める少女
山積された灯油の缶
灯油がルクラの街に運ばれなくなり、リサイクルされずに残された灯油のポリタンク
水汲み用にも転用できず、放置されていた
● ルクラなど国内線を利用する場合
11月8日現在、国内線の離発着が停止されました。
航空会社が備蓄していた燃料が底をつき、いつ再開されるか未定です。
車で移動できる地域等へトレッキングされることをお勧めします。
● 山岳地域のロッジ
ロッジ等で作られる食事ですが、在庫のガスが終了した時点で、営業を中止するところが大半となりそうです
今年度シーズンまで持つかどうか・・・そんな状態です。
薪を使って食事を作ることもできますが、時間がかかったり、メニューの制限があるかと思います。
同時に、暖をとることもできなくなるので、寒さ対策をしっかりと行ってください。
薪は限られた地域でしか採取できません。事前に灯油等を確保してトレッキングに出かけることをお勧めします。
● カトマンズ市内のホテル・食堂
ガソリン等がないため、従業員がホテルや食堂に赴くことができず営業がままならい状態です。
ガス不足によって作れる食事が決まっていたり、作れないこともあります。
大きなホテルでも薪を使って朝食を作っているところがありますので、事前に確認を取られる方が良いと思います。
現在のネパールの厳しい状況下でもトレッキングができる地域がありますので、サパナではそちらをご紹介しています。
さらに詳しい状況を知りたい方は、サパナまで直接お尋ねください。
TEL: 077-534-5469
メール: info@sapanatrek.com
ヒマラヤトレッキング・登山専門 サパナ