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Posted by naturum at

2015年01月30日

春のヒマラヤに咲く可愛い花々①

ヒマラヤガイドの浅原です。

2月後半から始まるヒマラヤシーズン!
春のヒマラヤを彩る真っ赤な石楠花と対照的に、足元ではいろんな色をした可愛いお花たちが登山者を誘っています。
そんな時期だからこそ、虫眼鏡を携帯して可憐なお花も一緒に楽しんで欲しい!


※ ツユクサ科 キアノティス ヴァガ

チェックポストがあるビレタンティーの村に訪れた時・・・
係官にパーミットを手渡して、時間をもて余している間、建物の石垣の所や石畳の横でこの花を見ることが出来ると思います。
日本にあるツユクサよりも色が赤く(赤紫)すぐに目立ちます。
3時間歩いたヒレ村まで、いろんなところで見つけることが出来るでしょう。

石垣で組まれたチョウタラ(休み場)等でみられる1cmほどの小さなお花
似種であるキアノティス・クリスタータに比べ、花や葉、茎が赤く、茎が倒れて分枝するのが特徴


※ ナデシコ科 ステラリア・ネパレンシス

川沿いに歩く中、草取りが出来ていない畑の傍で簡単に見つけることができます。
雑草と思い、初めは気にも留めなかったお花でしたが、帰国後調べたら、ネパールで発見された種として紹介されていたのにはびっくりでした。それ以降、雑草の概念を捨てました!

山地の林縁や湿った場所で見ることが多い。
背丈は10cm~20cmほどに成長する


※ キク科 キルシウム・ヴェルトゥム

背丈が50cmを超えるお花が少ないなか、このお花が咲きだすと遠く離れた場所からでもすぐに分かります。
植生個所は限られているので、この花を探しながら歩くのも、トレッキングを楽しむ一つ方法かもしれません。

アザミの仲間で、石の多い草地で見られる。
似種も多くは夏場に花を咲かせるが、この種は春に開花するのが特徴。


※ カタバミ科 カタバミ

石垣の間やロッジの軒で、いつでも見ることができました。
日本の種と同じなので、観ていると何故か日本のことが頭に浮かんでくることがあります。
高度が上がるにつれ、花の大きさや背丈が小さくなっていきます。

日本でみられる種と同種。
低地から山地にかけていろんな場所で見かけられる。
ピンク色をした種もあるが、雨季に入ってから咲き始める。


※ リンドウ科 ゲンティアナ・ペディケラタ

1時間も歩くと足が疲れを覚え、腰を下ろして休んだ時に見つけました。
あまりにも細かいお花ので、地面を注意深く見ないと見つからないようにも思えます。
ひとつ花を見つけると、周辺でも咲いていることが多いので、根気よく探してみて欲しいです。

低地から山地の道端や土手斜面に咲く春リンドウ。
茎はよく分枝し、背丈は3cm~5cmに成長。
花の大きさは5ミリ程度


※ スミレ科 ヴィオラ・ハミルトニアナ

白いスミレはいろんな場所で観ることができるので、最初は気にも留めなかったです。
辞書で調べると、細かい個所で種を分けていることが分かり、それ以降その部分をチェックして花を判別しています!
そして再びヒマラヤに戻り、写真に収めることができました。

数少ない真っ白のスミレの一つで、山地のやや乾いた場所で咲く。
葉の先は細くとがり、基部は心形。表面に軟毛が生える。
背丈は8cm程度


※ スミレ科 ヴィオラ・カネスケンス

石楠花林など、日陰になり易い所で見ることが多いです。
スミレは葉の形や花の色、斑の有無など、多様で判別が難しい種の花の一つ。
可愛いお花ですので虫眼鏡でじっくりと観察してもらいたいです。

石楠花が生える湿った場所で見られる。
背丈は8cmほどで、花弁が淡紫色をしているものが多い



※ ラン科 プレイオネ・フッケリアナ

石楠花の森を歩いている時、頭上高い場所でこの花を見つけました。
もっと手に届くようなところで咲いていないか?と思いながら、必死に探したんです。
ある村についた時、ロッジの横にある2本の石楠花の幹に、この花が沢山と花をつけていました。
それ以後、この村を訪れる際、花の数を数えることを楽しみにしています。

山地帯の大樹の幹に着生する。
葉は1枚で、花と同時か遅れて展開する。
花は1個で淡紅色のものが多い。


※ユキノシタ科 ベルゲニア・キリアタ・リグラタ


※ユキノシタ科 ベルゲニア・キリアタ・リグラタ

ヒマラヤを左手に仰ぎながら昼食地を目指していた時、この花に出逢いました。
スタッフが担いでいる大きな荷物を石垣の上に置こうとしたとき、この花が石垣の上から30cmほど花の部分を垂れさがっていました。

園芸種のヒマラヤユキノシタの原種である。
山地の土手斜面等に見ることが出来る。
花茎の高さは40cmほどに成長し、花の大きさは2cm弱ほど。

ヒマラヤに咲く可愛い花々 ② こちら


◆ お勧めしたいトレッキングは こちら




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Posted by ヒマラヤ専門ガイド 浅原 明男 at 17:58Comments(0)可憐な高山植物ヒマラヤトレッキング 情報!