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2015年07月20日

ネパール政府の支援を受けられないチベット難民

チベット国境と接するネパール・ラスワ郡の北側には6000mヒマラヤ山脈が連なり、多くのチベット難民が僅かな畑を耕し、細々と暮らしている。
約50年前に、中国政府による宗教的弾圧を受け、命からがらにヒマラヤを越えてネパールに亡命してきた。
もともとその地にはタマン族という、小柄でチベット語の一方言を話すネパール人が暮らしいた。

ネパール政府の支援を受けられないチベット難民

今回の震災によってこの地に暮らす人々に甚大な被害が出ることになってしまったが、ネパール国民でチベット難民では支援の差があることが分かった。

あるタマン族と違って、
私はチベット難民が暮らす村を巡回し、聞き取り調査を行ったところ、チベット難民はネパール政府からの支援を受けることが出来ないとのことだった。
震災後2ケ月たった現在、ネパール国民であるタマン族には僅かだが被災者の家ごとに見舞金が支払われている。そして今後まとまった支援金が支払われる予定となっているが、チベット人には何も支援の手が差し伸べられていない。

ここ最近ネパール政府は中国の支援を大きく享受してきた経緯があり・・・
自国内のチベット人難民に対して、支援して来なかった。


私は、彼らに対して落ち着くまでカトマンズにある難民キャンプへ移動してみてはどうかと勧めたが、無一文になってしまった彼らには・・・それはできなかった。
難民キャンプといっても、住居などは自身で確保していなければならないとのことで、生活を維持するための費用が出せず、この地に留まりながら、暮らしていくことを決めたという。

また、彼らの心の支えとなっているダライラマの写真に向かって、日々拝み続けることが最高の至福であると・・・微笑みながら語ってくれた・・・

ヒマラヤ山岳民族支援基金 賛同者一覧  こちら

ヒマラヤ地震 救援・救助活動 報告  こちら



2015年8月20日頃から3週間ほど支援に入る予定です!


ヒマラヤトレッキング、登山専門店 サパナ




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Posted by ヒマラヤ専門ガイド 浅原 明男 at 10:10│Comments(0)ネパール大地震
 
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