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2015年09月23日

ヒマラヤ 初めてクレヨンを握り描く私の故郷

ヒマラヤ専門ガイドの浅原です

着の身着のままこの地に強制移住させられた山岳民族の方に日本から持ってきた衣類を・・・・
プロゴルファーの奥村竜也氏の呼び掛け(9月8日)で集まった衣類、段ボール箱にして20箱以上。
ほんの一部しか、今回運ぶことができなかったが、ここで避難している子供や女性、老人に対してボランティアスタッフの協力を得ながら一着ずつ手渡しをした。

ヒマラヤ 初めてクレヨンを握り描く私の故郷
普段、標高の高いところで暮らしていたので、夏用の薄手の服を欲しがっていた。

ヒマラヤ 初めてクレヨンを握り描く私の故郷
奪い合うことなく、最後の一着まで順番に渡すことができた。

一度に800人を超える方に衣類を手渡すことができないため、次回の支援にもこの地に大量の衣類を運び、少しでも生活環境を改善したい。
この地での支援に際して、事前にカトマンズにてCDO(chief of district officer)の許可を取り、併せて支援物資の配給に関する許可も取らなければならなかった。

文房具大手メーカーであるペンテル様の協力で、幼児~中学校の生徒さんにクレヨンを配ることができた。
今までクレヨンというものを知らない子供達ばかりである。箱を開けた瞬間、いろんな色のクレヨンを見て唇のところに運ぶ子もいた。

ヒマラヤ 初めてクレヨンを握り描く私の故郷
画家の鈴木氏から良質の画材を受けた

茨城県の日本画家であるスズキ氏の好意で、たくさんの紙(画用紙含む)を支援してもらい、クレヨンを使って絵を描くことを教えてあげた。

翌日、避難キャンプの中の様子を伺おうと・・・
朝ご飯を用意している時間に歩いてみた。

ヒマラヤ 初めてクレヨンを握り描く私の故郷
湿気がこもる中でも絵描きに夢中になる子供

ヒマラヤ 初めてクレヨンを握り描く私の故郷
姉妹でヒマラヤに咲くお花を描いていた

ヒマラヤ 初めてクレヨンを握り描く私の故郷
鈴木氏の支援で頂いた水彩画 自分たちで絵の具を出したようだ・・・

電気の無い暗いトタン小屋の中で子供たちが寝そべって遊んでいた。
狭い入り口に顔を突っ込んで中の様子を見ると・・・クレヨンで絵を描いていたのである。

ヒマラヤ 初めてクレヨンを握り描く私の故郷
子供たちが何人も見に来て、絵を描くことを興味を出す。

周りのテントで暮らす子供たちも集まりだし、外に出て来てお絵かき大会が始まった。
いろんな色を見て喜ぶ子供。クレヨンを並び替えて遊ぶ子供。
中学生くらいの女の子がお花の絵を描いていく様子を見て、一緒に描こうとする子供達。

ヒマラヤ 初めてクレヨンを握り描く私の故郷
テントの中を飛び出して、お絵かき大会が始まった

ヒマラヤ 初めてクレヨンを握り描く私の故郷
幼児も飛び入り参加して、いろんな絵を描き始めた

子供たちの顔に笑顔が。いろんな色を使ってお家やヒマラヤ、川や畑・・・
彼らが暮らしていた村の絵を描いてくれていたのだ。

親御さんも子供の手が離れ、自分たちの仕事ができるようになり、夢中で絵を描く子供たちを見て、喜んでいた。
震災によって学校に行くことができなくなってしまった子供たちのためにも・・・、文房具支援を続けていきたい。



※ 支援活動に興味ある方やすでにされている支援で悩んでいる方へ
  互いに情報交換できるようにしたいと思っています。
  よろしければ、ご連絡を。 info@sapanatrek.com まで。



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◆ サパナがお勧めするトレッキングでは・・・

1.日本食コックが同行しお腹に優しい食事の提供
2.歩く人に合わせた高山病対策を行う
3.ヒマラヤ特有のハプニングにも対応できるよう、日本人ガイドが同行

75歳を超える方・女性の方でも最後まで笑顔でヒマラヤを歩き通すことができますよ!

おすすめのプラン・・・ エベレスト   ヒマラヤ6000m登山



ヒマラヤ山岳民族支援基金 賛同者一覧 追記  こちら

ヒマラヤ地震 救援・救助活動 報告  こちら









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Posted by ヒマラヤ専門ガイド 浅原 明男 at 10:17│Comments(0)ネパール大地震
 
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