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2015年02月18日

一通のメールから始まったヒマラヤトレッキング

ヒマラヤ専門ガイドの浅原です。

昨年の秋、最高の天気の中を歩いて大満足で終わったガンジャラトレッキング。
お客様と一緒に帰国すると、すぐに6000m峰登山、そしてエベレストトレッキングと立て続けにヒマラヤへとんぼ返りでした。
今頃になって、その時の様子をブログで紹介ができていないことに気づき・・・
当時のことを思い出しながら、記していきます。

●お客様から届いた一通のメール●

日本百名山の名づけ親、『深田久弥』は昭和33年、日本人では初めて、仲間と一緒にランタン・ジュガールヒマラヤへ遠征。長期にも及ぶ滞在で数々の貴重な資料を持ち帰り、すぐに雑誌に寄稿文を載せ、この地の美しさ、素晴らしさを世の中に発表した。
後に、編集され寄稿文が文庫本として出版され、お客様の手元に。

お客様より紀行文のことが添えられたメールがサパナに届いた。
そこには、『ランタン・ヒマールの氷雪の峰々が総勢揃い・・・』と記され、何度も訪れて我が庭のように思っているランタン山群が全く別のヒマラヤのようにも思えてしまった。

一通のメールから始まったヒマラヤトレッキング
※ ガンジャラパス手前より

●地図に大きく記されているが殆ど知られていない●

ランタンヒマールが記されている地図を広げてみると・・・
地図のほぼ中央に位置する場所にあるキャンジンゴンパ村。その村を起点に南に向かって一本のトレッキングルートが延びている。
途中、標高5100mと記されたガンジャラ峠があり、トレイルはさらに南に延び、ヘランブー地域にあるタルケギャン村を経てカトマンズに続いている。

一通のメールから始まったヒマラヤトレッキング
※ なだらかな峰々が続くチベット領内のヒマラヤ

毎年、訪れるランタン谷であるが、この峠を越えてくる登山者にはまだ出会ったことは無かった。
数人の村人だけが知っている情報を求め、2014年3月、単身でヒマラヤへ向かった。

一通のメールから始まったヒマラヤトレッキング
※ エベレストが雲の隙間から見えた


●予想以上にハードな情報収集●

カトマンズ到着後、スタッフの従弟にポーターを頼み、専用ジープでランタン渓谷へ入った。

一通のメールから始まったヒマラヤトレッキング
※ 朝食として出してもらったチャパティーとはちみつ

春のトレッキングシーズンに訪れたのだが、登山者の数は意外と少なく、どこも閑古鳥が鳴く状態だった。
普段、ヒマラヤでいただく食事と大きく異なるため、なかなか食が進まない。
これが彼らが出してくれる最高のもてなしに感謝して、いただく。

一通のメールから始まったヒマラヤトレッキング
※ 真っ白な大輪で咲く石楠花

3日目にして、標高3800mにあるキャンジンゴンパに入り、ガンジャラ峠の最新情報を求めた。

一通のメールから始まったヒマラヤトレッキング
※ 毎年1軒ずつのペースで増えるキャンジンゴンパ

ある村人より、キャンプ場となる水場の情報を得ることができた。
彼曰く、『雪崩で水場が壊れていないか調べる必要がある』とのこと。

(秋のツアー)たくさんのスタッフを引き連れ、無人地帯を進んで行くため、水場の確認は最重要任務。
現在の状態をしっかり確認するめ、ロッジの女将さんにお弁当を作ってもらい、スタッフと一緒に、ロッジを後にした。

ぬかるむ石楠花の森、枝にしっかり掴まって前に進み、キャンプ地を目指す。
所々に、残雪が出始め、慎重に足場を確保して前を進んだ。

一通のメールから始まったヒマラヤトレッキング
※ 春はすぐに天気が崩れてくる

次から次へと谷を駆け上がる雲がヒマラヤにぶつかり、滞留していく。
秋に比べ、雲の出が早い春は、時間との勝負である。
青空が徐々に消え、お昼前には完全に雪雲に覆われてしまった。

続きは・・・こちら


◆ 初夏にお勧めしたいトレッキングは こちら

ヒマラヤトレッキング専門 サパナ では・・・

世界最高峰のヒマラヤを手に届く山に出来るよう』 歩かれる方の思いをひとつ一つ形にしていくトレッキング・登山を行っています。




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Posted by ヒマラヤ専門ガイド 浅原 明男 at 17:48│Comments(0)2014 ガンジャラトレッキング
 
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