2014年08月24日
土砂崩れでできた巨大な湖
ヒマラヤガイドの浅原です。
昨日は、オールドバスパーク(ネパールの東方面へ行くバスの発着所)より、ローカルバスに乗って、カトマンズの東を流れるスンコシ川にできた巨大な湖を見に行ってきた。
朝7時、パラパラと雨が降る中、ホテルを出発。
チケットカウンターに行ったら・・・
バスがすぐに出るとのことで、ここでは購入せず、バスの中で買うことに。
17~18歳の少年が車掌。
行先を告げると・・・
料金を教えてくれるので、500ルピー札で支払う。
お釣りをもらが・・・チケットは無い。これがネパール流のバスの乗り方。

※外国人ということで、出口に近い席を用意してくれた。

※定員は・・・「乗れるだけ!」 お客がいればすぐに乗せる。
カトマンズ盆地の東に聳えるドゥリケルの丘(ヒマラヤが綺麗に見える)を経由し、山道を走ること4時間。巨大な湖ができた場所に到着。
土曜日(ネパールの休日)だったため、カトマンズからの観光客が沢山。

※ 百台以上の車が停まっていた
この湖は・・・・
2014年8月2日、大規模な土砂崩れによってスンコシ川をせき止める形で出現した。
幅600m、長さ1500mにも及ぶ土砂が一気に崩れ落ち、村ごと一飲みにした。
まだ、百何十人もの人が埋まっているらしく、お祈りをする人も沢山見受けられた。
私も持参したお線香を焚き、湖が見える場所へ向かった。

巨大な土砂崩れは・・・
対岸のがけを100m以上駆け上がり、そして高さ60m、長さ500m以上にわたって土砂で川を堰き止めた。
12時間後には、堰き止めた湖が満杯になり、ついに上部が決壊し、下流の家々を押し流してしまった。
現在、小康状態が続いているのだが、ひとたび大雨が降れば、この川の下流部に暮らす人々は・・・・
考えただけでも恐ろしい。


600人を超える軍隊と、警察が協力し合って、
・湖の決壊を防ぐこと、
・行方不明者の捜索、
・道路の開通のため
に、一生懸命頑張っていた。
日本製の重機が5台、エンジンをうならせて動いていたが・・・

ここがヒマラヤの麓とは思えないほど暑く、日中は35度を超える。
災害によって、電線が切れてしまい電気がない。
私は3時間ほど滞在したが・・・
クネクネと曲がる谷筋の為、風も吹かず、熱中症になりかけた。
崩壊地の反対側に即席で作られた道を歩いた。
人々はこの道を通って行き来している。
人が一人通れるほどの道で、木々の枝を跨いだり、両手を使ってよじ登らなければならない。
やっと湖が見えるところに来たら・・・

※ なぎ倒された木々の間から湖が見えた

木々は凄い力で押しつぶされたように、泥をかぶってなぎ倒されていた。
直径30cmを超える幹が根元近くからへし折られていた。
この場所は・・・川面から軽く見ても・・・100m以上の高さである。


※決壊した際に流された家

※ 家の屋上まで泥水を被った
上記の写真は・・・
土砂崩れによって崩れた土砂が反対側の崖を駆け上がり、そしてその反動で戻ってきた泥水で壊れた。
家の中はもちろんのこと、3階の部分も泥水を被り、破壊されていた。
ここで指揮を執る警察署長によると・・・
約1年かけて道路を復旧させるとのこと。
それに伴い不明者の捜索も継続するが・・・・
村ごと無くなってしまったため、誰が暮らしていたのか・・・
分からないため、打ち切ることも視野に入れているとのこと。
この様な災害が二度と起こらなうよう、祈りたいばかりである。
ヒマラヤトレッキング専門 サパナ
昨日は、オールドバスパーク(ネパールの東方面へ行くバスの発着所)より、ローカルバスに乗って、カトマンズの東を流れるスンコシ川にできた巨大な湖を見に行ってきた。
朝7時、パラパラと雨が降る中、ホテルを出発。
チケットカウンターに行ったら・・・
バスがすぐに出るとのことで、ここでは購入せず、バスの中で買うことに。
17~18歳の少年が車掌。
行先を告げると・・・
料金を教えてくれるので、500ルピー札で支払う。
お釣りをもらが・・・チケットは無い。これがネパール流のバスの乗り方。

※外国人ということで、出口に近い席を用意してくれた。

※定員は・・・「乗れるだけ!」 お客がいればすぐに乗せる。
カトマンズ盆地の東に聳えるドゥリケルの丘(ヒマラヤが綺麗に見える)を経由し、山道を走ること4時間。巨大な湖ができた場所に到着。
土曜日(ネパールの休日)だったため、カトマンズからの観光客が沢山。

※ 百台以上の車が停まっていた
この湖は・・・・
2014年8月2日、大規模な土砂崩れによってスンコシ川をせき止める形で出現した。
幅600m、長さ1500mにも及ぶ土砂が一気に崩れ落ち、村ごと一飲みにした。
まだ、百何十人もの人が埋まっているらしく、お祈りをする人も沢山見受けられた。
私も持参したお線香を焚き、湖が見える場所へ向かった。

巨大な土砂崩れは・・・
対岸のがけを100m以上駆け上がり、そして高さ60m、長さ500m以上にわたって土砂で川を堰き止めた。
12時間後には、堰き止めた湖が満杯になり、ついに上部が決壊し、下流の家々を押し流してしまった。
現在、小康状態が続いているのだが、ひとたび大雨が降れば、この川の下流部に暮らす人々は・・・・
考えただけでも恐ろしい。


600人を超える軍隊と、警察が協力し合って、
・湖の決壊を防ぐこと、
・行方不明者の捜索、
・道路の開通のため
に、一生懸命頑張っていた。
日本製の重機が5台、エンジンをうならせて動いていたが・・・

ここがヒマラヤの麓とは思えないほど暑く、日中は35度を超える。
災害によって、電線が切れてしまい電気がない。
私は3時間ほど滞在したが・・・
クネクネと曲がる谷筋の為、風も吹かず、熱中症になりかけた。
崩壊地の反対側に即席で作られた道を歩いた。
人々はこの道を通って行き来している。
人が一人通れるほどの道で、木々の枝を跨いだり、両手を使ってよじ登らなければならない。
やっと湖が見えるところに来たら・・・

※ なぎ倒された木々の間から湖が見えた

木々は凄い力で押しつぶされたように、泥をかぶってなぎ倒されていた。
直径30cmを超える幹が根元近くからへし折られていた。
この場所は・・・川面から軽く見ても・・・100m以上の高さである。


※決壊した際に流された家

※ 家の屋上まで泥水を被った
上記の写真は・・・
土砂崩れによって崩れた土砂が反対側の崖を駆け上がり、そしてその反動で戻ってきた泥水で壊れた。
家の中はもちろんのこと、3階の部分も泥水を被り、破壊されていた。
ここで指揮を執る警察署長によると・・・
約1年かけて道路を復旧させるとのこと。
それに伴い不明者の捜索も継続するが・・・・
村ごと無くなってしまったため、誰が暮らしていたのか・・・
分からないため、打ち切ることも視野に入れているとのこと。
この様な災害が二度と起こらなうよう、祈りたいばかりである。
ヒマラヤトレッキング専門 サパナ