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Posted by naturum at

2015年04月17日

深田久弥が歩いたガンジャラ峠を目指して出発

ヒマラヤ専門ガイドの浅原です!

ヒマラヤをすっぽりと覆う厚い灰色の雲。
西の空に太陽が沈むと同時に、東の空から一気に暗闇にやってきた。
今まで無風だったのに、急に風が吹きはじめテントの外張りが音を立てはじめた。

寝袋の中にもぐりこんで、明日の天気が晴れることを願うばかりだ。



※ BCからガンジャラHCPを目指す

時計の針は未だ真夜中の12時を指していた。
眠ってしまった間に風は納まり、何も音が無い世界。

満点の星空が広がっているのを期待してテントのジッパーを下して外を見ると・・・小雪が降り出していた。

無事ガンジャラパスを越えれるよう、ヒマラヤの神様に祈った。



まだ暗いうちから朝食の準備を取り掛かるスタッフ達の声が夜明け前のBCに響いていた。

ゲストのテントから順に紅茶が運ばれ、その後に朝食が運ばれてきた。
スタッフの靴には雪がびっしりと付き、BC一面がうっすらと雪が積もたことが容易に分かった。
雲が垂れ込めているようで星の輝きは見全く見えなかった。

目を擦りながら出発の準備をしていく。パッキングが整い、HCPをめざしてテントを後にする。
朝一番の登りは体にキツイ。



ランタン渓谷に沿って下る乾いた風が灰色の雲を少しずつ消していく。
目が覚めるような真っ青な空が見えはじめ、私の心配ごとが薄れていく。



最後まで頂きを隠していた雲が取れ、雲海にヒマラヤの島が現れた。


ここに、ランタン谷に聳える峰々が勢ぞろいした。
ランタンリルン、キムシュン、ユブラ、ガンチェンポ、ランシサリ、ペンタンカルポリ・・・そしてシシャパンマ。
6000m~8000mの巨大な塊が私たちのトレッキングを応援しくれているように思えた。




当時、深田久弥が見て感動した時の光景と同じ光景を見ていると思うと、嬉しさが何倍にもなる。



足場が滑りやすい砂道の傾斜が緩くなると、氷河の末端に出た。
踏み跡の少ない岩の道に変わり、足を置きやすい場所を探しながら歩いた。




目の前に横たわる氷河の上にナヤカンガ峰が顔を出し、朝陽を浴び神々しく輝いていた。

しばらく歩くと・・・
数張りのテントが設営できるHCPに到着した。


※ ガンジャラ峠方面を 望む




続きは・・・こちら     前の話は・・・こちら

◆ 初夏にお勧めしたいトレッキングは こちら

ヒマラヤトレッキング専門 サパナ では・・・

世界最高峰のヒマラヤを手に届く山に出来るよう』 歩かれる方の思いをひとつ一つ形にしていくトレッキング・登山を行っています。
  


Posted by ヒマラヤ専門ガイド 浅原 明男 at 21:29Comments(0)2014 ガンジャラトレッキング