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2013年09月24日

大河の分水嶺に

更に川を遡り、川の流れが無くなってきた。
川幅を狭くなり、川底の様子もはっきり見えるようになった。

大河の分水嶺に

すでに標高は5500mを越えていた。
透き通った川の中を覗くと、体長2センチほどの魚が何匹も泳いでいるのが見える。
美しさに誘われ、川の中に手を入れてみると、あまりにも冷たく、取り出した手は真っ赤になって、手の感覚がない。
必死の思いで手を擦り温めた。

川上に向かってただひたすら歩き続ける。

大河の分水嶺に

湿地帯が広がり、デコボコとした歩きにくい
くぼみには幾つもの湧水が。

大河の分水嶺に

湧水が出ている傍には体全体に綿毛を纏った花が咲いている。
この地で生きる植物が厳しい環境から生きていくために身に付けた、すべのように思えた。
時より、冷たい風が吹き抜けていく

大河の分水嶺に

川幅は1mも無くなり、上流部が近いことがうかがえる。
気持は焦り早歩きしたくなるが・・・すぐに呼吸が荒くなり、深呼吸しても脈がなかなか落ちつかない

大河の分水嶺に

目の前には一つの峠が

大河の分水嶺に
キク科の花 葉肉があり、沢山の水分を保持できるため、乾燥に強い

大河の分水嶺に
2m程の大きさの岩の下から水が湧き出していた。
岩の裏に回っても水の流れは見つからなかった。

周辺を見ると・・・
このような場所がいくつもあった。

目の前に広がる山肌に降った雨は、この辺りから湧き出し、小川となって流れ出ているのだ。
地図を広げ、現在地を確認。
この山の向うに降った雨は、インダス河の源流部として流れているのが分かった。
インダスとガンジスの大河の分水嶺までやってきたのだ。

探検家になった気分で、言葉では言い表せない感動に



私たちのキャラバンを支えるヤクを追いかけ、先に進んだ。



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大河の分水嶺に


トレッキングの感想・・・ こちら


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 サパナ







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Posted by ヒマラヤ専門ガイド 浅原 明男 at 15:11│Comments(0)2013 チベットトレック
 
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