2015年11月29日
突然のストライキ、けど週休2日になって喜ぶ国民。
ヒマラヤ専門ガイドの浅原です。
無事カトマンズに到着しました。
前回のヒマラヤ出張時と同じくらい、燃料不足に悩むネパール。
若干、燃料が闇市場で取引されているらしく、車の量が増えていますが、カトマンズ市民の需要には全く足りず、私たちの移動も一苦労。
今日(11/29)から、震源地となったゴルカ郡バルパック村に行く予定でしたが・・・・
マオイストによるネパール全土のストライキが行われるということで、
朝5時に、知人の役人を通じてスケジュール変更。
終日ネパール政府の役所に行くことになりました。
滋賀県知事、市長等から預かってきたネパール山岳民族の被災者の方へのメッセージを届けに行ってきます!
同行しているカメラマン等の安全も確保しながら、取材コーディネートしてきます!
ちなみに、このストライキによって土、日曜日が休みになり、ネパール人の友人が喜んでいます。
あるものはピクニックへ、あるものは映画を見に・・・
週末などにストライキを設定して、休みが増えるネパールです。
・・・・お知らせ・・・・
サパナが毎月1日に配信している「アリカティ通信」についてお知らせいたします。
ただいま、ネパールテレビ取材に来ているため、配信することができません。
楽しみにしている方、ごめんなさい。
次回は来年2016年1月号となります。
では。
ヒマラヤトレッキング・登山専門店 サパナ
無事カトマンズに到着しました。
前回のヒマラヤ出張時と同じくらい、燃料不足に悩むネパール。
若干、燃料が闇市場で取引されているらしく、車の量が増えていますが、カトマンズ市民の需要には全く足りず、私たちの移動も一苦労。
今日(11/29)から、震源地となったゴルカ郡バルパック村に行く予定でしたが・・・・
マオイストによるネパール全土のストライキが行われるということで、
朝5時に、知人の役人を通じてスケジュール変更。
終日ネパール政府の役所に行くことになりました。
滋賀県知事、市長等から預かってきたネパール山岳民族の被災者の方へのメッセージを届けに行ってきます!
同行しているカメラマン等の安全も確保しながら、取材コーディネートしてきます!
ちなみに、このストライキによって土、日曜日が休みになり、ネパール人の友人が喜んでいます。
あるものはピクニックへ、あるものは映画を見に・・・
週末などにストライキを設定して、休みが増えるネパールです。
・・・・お知らせ・・・・
サパナが毎月1日に配信している「アリカティ通信」についてお知らせいたします。
ただいま、ネパールテレビ取材に来ているため、配信することができません。
楽しみにしている方、ごめんなさい。
次回は来年2016年1月号となります。
では。
ヒマラヤトレッキング・登山専門店 サパナ
2015年11月25日
人々の記憶から薄れていくヒマラヤ被災地へ再び出発!
ヒマラヤ地震の被災地取材コーディネートとして・・・
今週末からヒマラヤの国、ネパールに出かけてきま!
震災直後に駆けつけたのをきっかけに、震源地であるゴルカ郡、そして大雪崩と地すべりのあったランタンに何度も現地を訪れ、半年近くにおよぶヒマラヤ被災支援を行ってきました。
支援を通じて、目の当たりにした現実。村人から託された数々のお願いを日本に持ち帰り、どうすれば良いのか?
様々な経験がある方と議論を重ねてきました。
第一次支援で中国経由でネパールに向かった際、チベットの高地でダウン。空港で酸素吸引
そして・・・
個人や企業、学校などに声をかけ、皆さんに協力していただき、将来のネパールを担う子供たちのために、笑顔を取り戻す「心の復興」と題した企画が立ち上がり、コツコツと準備し、取材に行くことになりました。
現地の復興状況を確認しながら、ご支援下さった個人、企業、学校等から預かってきた物資を手渡し、「今のネパール」をしっかりと映像に取ってきたいと思います。
震災直後、政府が機能していなかったため、議員を通じてランタン村の救助支援に向かった
まだまだ支援の行き届いていない地域、お伝えすることができていないこともたくさんありますが、少しずつ復興し始めているのも事実です。
視聴者の方にもヒマラヤ地震のことをもう一度思い出して頂き、復興について考えて頂けられる様な映像が撮影できるよう、しっかりと取材のコーディネートをしてきたいと思います。
放送については、来年1月の放送となるそうです。
詳細は改めて当社HP等でご案内いたしますので、楽しみにしておいてください。
(支援活動の記録より)
政府の食料支援としてコーディネートしたラスワ郡ブリディム地区にある202軒の家を巡り、確実に支援が公平に届いているか確認した
どこに行ってもダルバード以外食べる物が無かった。帰国するたびに焼肉屋へ
幅100m、長さ600m以上のがけ崩れが何本も立ちはだかり、用意してきたロープも無くなって、ラマホテル村にたどりつくことすらできなかった。
被災地とカトマンズを結ぶために、電力を失った携帯電話に命を吹き込む太陽光発電ライトを配って歩いた
電源供給ポイントとして確立でき、村人の共有財産として役立った
国境沿いで暮らすチベット人難民への支援が皆無であることが分かり、日本のチベット人支援団体「ルンタ」に報告し、後日支援に繋げた。
今週末からヒマラヤの国、ネパールに出かけてきま!
震災直後に駆けつけたのをきっかけに、震源地であるゴルカ郡、そして大雪崩と地すべりのあったランタンに何度も現地を訪れ、半年近くにおよぶヒマラヤ被災支援を行ってきました。
支援を通じて、目の当たりにした現実。村人から託された数々のお願いを日本に持ち帰り、どうすれば良いのか?
様々な経験がある方と議論を重ねてきました。
第一次支援で中国経由でネパールに向かった際、チベットの高地でダウン。空港で酸素吸引
そして・・・
個人や企業、学校などに声をかけ、皆さんに協力していただき、将来のネパールを担う子供たちのために、笑顔を取り戻す「心の復興」と題した企画が立ち上がり、コツコツと準備し、取材に行くことになりました。
現地の復興状況を確認しながら、ご支援下さった個人、企業、学校等から預かってきた物資を手渡し、「今のネパール」をしっかりと映像に取ってきたいと思います。
震災直後、政府が機能していなかったため、議員を通じてランタン村の救助支援に向かった
まだまだ支援の行き届いていない地域、お伝えすることができていないこともたくさんありますが、少しずつ復興し始めているのも事実です。
視聴者の方にもヒマラヤ地震のことをもう一度思い出して頂き、復興について考えて頂けられる様な映像が撮影できるよう、しっかりと取材のコーディネートをしてきたいと思います。
放送については、来年1月の放送となるそうです。
詳細は改めて当社HP等でご案内いたしますので、楽しみにしておいてください。
(支援活動の記録より)
政府の食料支援としてコーディネートしたラスワ郡ブリディム地区にある202軒の家を巡り、確実に支援が公平に届いているか確認した
どこに行ってもダルバード以外食べる物が無かった。帰国するたびに焼肉屋へ
幅100m、長さ600m以上のがけ崩れが何本も立ちはだかり、用意してきたロープも無くなって、ラマホテル村にたどりつくことすらできなかった。
被災地とカトマンズを結ぶために、電力を失った携帯電話に命を吹き込む太陽光発電ライトを配って歩いた
電源供給ポイントとして確立でき、村人の共有財産として役立った
国境沿いで暮らすチベット人難民への支援が皆無であることが分かり、日本のチベット人支援団体「ルンタ」に報告し、後日支援に繋げた。
ヒマラヤ地震 救援・救助活動 報告 こちら
2015年11月19日
ヒマラヤリンゴの産地を進む
ヒマラヤ専門ガイドの浅原が案内したアンナプルナ1周トレッキング
(アンナプルナ1周130㎞トレッキング)
今日も朝から最高の天気となった。
清々しい風が谷に沿って吹き抜け、東に聳えるマナスルの頂は太陽の光を受けて輝いていた。
コスモスが綺麗なロッジに目を向けると、オーナーだろうか?目が合った瞬間「ナマステ」の声が。
ヒマラヤにいるとどこでも声がかかる。
ユキノシタ科の花が残っていた
アンナプルナ2峰が見えてきた
この辺りでは私が初めて訪れた20年前からリンゴ栽培が行われていたが、今ほど立派なリンゴが取れた記憶はない。大人の握りこぶしより大きいサイズのリンゴがたくさん実り、この地に新たな産業を生んでいる。
リンゴはとてもジューシーで、食後のたびにコックがデザートとして出してくれる。
干しリンゴを作る
一見すると、リンゴの皮むきのように見えるのだが、実はリンゴを薄状に剥いて、干しリンゴを作るのである。
面白いので、ついつい見てしまう。どこのロッジにも同様な形でリンゴが干されていた。
コト村で一番きれいなホテルのオーナー
一昨年、トロンピーク登山の際にお世話になったホテルに行ってみた。観光客が少なくて暇らしい~
少し早目の昼食となった。
なかなか顔を出さなかったヒマラヤだが、ここまでくると目の前に聳え、気持ちが高ぶってきた。
ミツバチ箱を置いて、リンゴの苗木を育てていた
午後からは再び埃が舞う車道を歩き、リンゴ畑に囲まれたバラタン村で宿泊となった。
【お勧めロッジ】
バラタンでは現在、大きなホテルを建築中であり、来年にはオープンするとの事。
リンゴ御殿を楽しみに!
前の話に戻る 次の話へ
トレッキングの感想 こちら
◆ サパナがお勧めするトレッキングでは・・・
1.日本食コックが同行しお腹に優しい食事の提供
2.歩く人に合わせた高山病対策を行う
3.ヒマラヤ特有のハプニングにも対応できるよう、日本人ガイドが同行
75歳を超える方・女性の方でも最後まで笑顔でヒマラヤを歩き通すことができますよ!
おすすめのプラン・・・ エベレスト ヒマラヤ6000m登山
(アンナプルナ1周130㎞トレッキング)
今日も朝から最高の天気となった。
清々しい風が谷に沿って吹き抜け、東に聳えるマナスルの頂は太陽の光を受けて輝いていた。
コスモスが綺麗なロッジに目を向けると、オーナーだろうか?目が合った瞬間「ナマステ」の声が。
ヒマラヤにいるとどこでも声がかかる。
ユキノシタ科の花が残っていた
アンナプルナ2峰が見えてきた
この辺りでは私が初めて訪れた20年前からリンゴ栽培が行われていたが、今ほど立派なリンゴが取れた記憶はない。大人の握りこぶしより大きいサイズのリンゴがたくさん実り、この地に新たな産業を生んでいる。
リンゴはとてもジューシーで、食後のたびにコックがデザートとして出してくれる。
干しリンゴを作る
一見すると、リンゴの皮むきのように見えるのだが、実はリンゴを薄状に剥いて、干しリンゴを作るのである。
面白いので、ついつい見てしまう。どこのロッジにも同様な形でリンゴが干されていた。
コト村で一番きれいなホテルのオーナー
一昨年、トロンピーク登山の際にお世話になったホテルに行ってみた。観光客が少なくて暇らしい~
少し早目の昼食となった。
なかなか顔を出さなかったヒマラヤだが、ここまでくると目の前に聳え、気持ちが高ぶってきた。
ミツバチ箱を置いて、リンゴの苗木を育てていた
午後からは再び埃が舞う車道を歩き、リンゴ畑に囲まれたバラタン村で宿泊となった。
【お勧めロッジ】
バラタンでは現在、大きなホテルを建築中であり、来年にはオープンするとの事。
リンゴ御殿を楽しみに!
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トレッキングの感想 こちら
◆ サパナがお勧めするトレッキングでは・・・
1.日本食コックが同行しお腹に優しい食事の提供
2.歩く人に合わせた高山病対策を行う
3.ヒマラヤ特有のハプニングにも対応できるよう、日本人ガイドが同行
75歳を超える方・女性の方でも最後まで笑顔でヒマラヤを歩き通すことができますよ!
おすすめのプラン・・・ エベレスト ヒマラヤ6000m登山
ヒマラヤ地震 救援・救助活動 報告 こちら
2015年11月18日
エベレストを見に行ったのに・・・
2015年 アイランドピークの様子 こちら
標高3000mを超える高地に暮らすシェルパ族の故郷、ナムチェバザール
この街を訪れると、何故かエベレストに来た!という感じになる。
朝食後、高度順応を兼ね、蹄型の街並みを抜けてエベレストを見に出かけた。
シャンボチェ空港まで一気に400mを上がる
登山者の多くはナムチェバザールで高度順応を行い、各々目的地に向かっていく
そのため、エベレスト街道で一番、多くの登山者と出会える場所でもある。
1時間以上ひたすら急登が続くなか、登り切った場所には300mほどの舗装されていないシャンボチェ空港が広がっている。
ヒマラヤに来て23年になるが、この空港を利用したのはたった一度だけ。ヘリコプターでこの場所に下りた時だけ。
シャンボチェ空港はほとんど活用されないまま、今に至っている。
そして、ここからはエベレストは未だ見えない。
目の前の丘を20分ほどかけて登ると・・・
国境にそびえるヒマラヤと一緒に世界最高峰エベレストが見えるのだ。
その風景を見るために、もうひと踏ん張りする。
ポーターも一緒に散歩に付き合ってくれた
2時間ほどかけて登ってきたが・・・
青い空の所々にある雲がエベレストの上にかかり、まったく見えない
強い陽射しを受けて、ズンズンと雲が湧いていく
雲の多さに、エベレストビューホテルに行くことも諦め、ゆっくりと風景を楽しみ下山することにした。
足元に微笑む青い花びらをしたリンドウに癒されながら、お昼前ナムチェバザールに到着
午後からはゆっくりと足を休ませ、翌日からのトレッキングに備えることにした。
➡ 続きを読む ➡ 前の話へ
◎ ヒマラヤの燃料不足について ➡ こちら
ヒマラヤトレッキング・登山専門 サパナ
2015年11月16日
大パノラマを見ながら40分 登山の玄関口ルクラへ
2015年 アイランドピークの様子 こちら
翌日:
モーニングコールで目を覚ました。
東の空が明るくなりかけてきた中、慌ただしく準備をした。
ホテルのフロントにて頼んでおいた朝食を受け取り、登山道具一式を専用車に積み込んで空港へ急いで向かった。
歩くコースを何度も確認
造りかけの国内線ターミナルに到着すると・・・
欧米人旅行者が列を作り、ゲートが開かれるのを待っていた。私たちは最後尾に並び、順番を待つ。
先頭にはトレッキング中に私たちの食事を作るコックが並んでいるとのことだったが、ターミナルの中に入るまで出会うことはなかった。
マウンテンフライトとルクラ行きを待つ人々
チェックインカウンターにて、搭乗券をゲットする。
搭乗券にはシート番号は記載されていないので、ヒマラヤが見えるシートは早い者順である。
ネパールの国内線では、マイクを使ってのアナウンスがほとんど流れない。
職員が行先に合わせて大声で叫ぶので、搭乗予定者はその都度確認を取らなければならないのだ。
1時間以上遅れて、やっと私たちのフライトが呼ばれた。
ターミナルに横づけされていたマイクロバスに乗り込み、飛行機の傍に。
航空会社の職員の合図とともに、乗客が一斉に降りて、飛行機に吸い込まれるように乗り込んだ。
14名全員が乗り込むと同時に、エンジンが唸りはじめ、滑走路へ。
飛行機がグングンと高度を上げていくと、雲の上にヒマラヤが顔を出した。
腕時計の高度計も勢いよく高度を刻んでいく。いつしか4000mを示していた。
終始、機窓からの大パノラマに酔いしれた。
40分ほどのフライトで標高2800mのルクラ空港に到着。
出迎えてくれたスタッフに荷物を頼み、空身で常宿のロッジに向かうことにした。
チベット教の経典が収められているマニ車
すでに到着をしていたコックをはじめ、キッチンスタッフ、ポーターが集い、これから始まるヒマラヤ登山の準備が整った。
コックの考えで、ルクラで食事を執ってから宿泊地であるパグディン村へ向かうことにした。
➡ 続きを読む ➡ 前の話へ
◎ ヒマラヤの燃料不足について ➡ こちら
ヒマラヤトレッキング・登山専門 サパナ
2015年11月14日
ヒマラヤ登山3年越しの夢を・・・
2015年 アイランドピークの様子 こちら
秋晴れが続く10月中旬、3年越しのヒマラヤ登山を強く願うゲストと一緒に再びネパールの地を踏んだ。
ゲストと出会ったのは4年前(2011年)の秋。
メラピーク登山に出掛けた際、他のツアー会社に参加していたゲストと名刺交換したのがきっかけだった。
翌年、ゲストと一緒に6000m峰に挑もうと、ネパールに訪れたのだが・・・
生憎天候が悪くて、国内線が予定通りに飛ばない。
2日間空港で待機していたが・・・・これ以上の停滞はできず、他の山に変更して登山を行った。
すっきりとした天気には恵まれなかったが、5500mを超える雪山に登頂することができた。
その翌年・・・再び6000m峰に挑むことに。
出発直前、体調を壊してしまい涙することに。
春先の登山シーズンも考えたが、国内線の就航率が大きく下がるため、翌年の秋に挑むことに。
そして今回、体調の管理も含めて1年かけて準備を行ってきた。
ゲストが普段から気を付けている食事のことも、可能な限り対応できるように、スタッフの人選から食材の準備まで、出発直前まで行った。
ゲストから聞き出した食材とコックから依頼されて購入した食材をネパールに運ぶ
3週間弱のアンナプルナ1周トレッキングを終えたばかりだったが、帰国後は終始体を休ませることに時間を割いた。
そして出発の朝、関西空港を飛び立ち、経由地である中国へ向かった。
黄色というより、黄金のコカ・コーラー ご利益ありそう!
いったん、中国国内で宿泊し、翌日カトマンズへ向かう
景色が素晴らしいので、まったく飽きない
チベット高原の先にヒマラヤが・・・
幾重にも連なる氷河を抱く峰々。徐々に山が飛行機のすぐ下に見えるほど高くなってくると・・・ヒマラヤである。
8000mを超える峰々が近づき、マカルーのすぐ東側を通過
約3時間に及ぶ神々しい山々の雄大な景色を堪能し、カトマンズに到着
現地エージェントが空港に迎えに来てくれた。
意外と汗ばむ陽気の中、20分ほどでホテルに到着
9月中旬の震災ボランティアで約束した物資を届ける
夕方、例年よりは少しだけ活気の少ない街中を歩き、両替と食事に出かけた。
明日は1番機でルクラに目指すため、早めの就寝となった。
➡ 続きを読む
◎ ヒマラヤの燃料不足について ➡ こちら
ヒマラヤトレッキング・登山専門 サパナ
2015年11月13日
ヒマラヤの厳しい環境での必需品
2015年 アイランドピークの様子 こちら
ヒマラヤ専門ガイドの浅原です。
ヒマラヤを歩いていると・・・すごく気になるものがあります。
初めてヒマラヤに来た人なら、絶対に気になるもの。
それは、トレッキング道にポト、ポトと落ちているヤク(高地牛)のおおっきなウンコ。
それ以外にも、小判型をした馬のウンコ。
パチンコ玉ほどの大きさをしたヤギや羊のウンコ
山岳民族の彼らにとって大切な家畜が排泄するモノなんですが、普段から家畜と一緒に暮らしていない私たちには・・・
大変ためらってしまうものです。
すでに30㎏以上集めていた少女
ついつい神々しい景色に見とれていると、プニュ~ と踏んでしまい、必死に靴底を綺麗にする登山者もよく見かけます。
でも、高地は家畜からでたウンコを畑の肥料にしたり、燃料として使われ、貴重な資源とされているのをご存知でしょうか?
彼らはためらいなく素手で掴んでストーブなどに入れたりします!
今年はネパールで2度にわたり大きな地震が起こり、登山者が少なかったため、ヤクのフンが手に入らず、夕方の暖が取れなかった日がありました。
登山者が多いと・・・荷役用としてヤクが使われる頻度がふえます。ヤクの数が多いほど、山岳地域にたくさんのフンが落ちるので・・・
暖をとるためにストーブに入れるフンが増え、登山者はその恩恵にあずかることができるのですが。
フン集めする少女たちも、例年ならロッジ周辺だけで籠いっぱい集めることができましたが・・・
私たちが出会った少女は片道2時間かけたところでフン集めをしていました。
薪をしたから運ぶこともできない標高4500m以上の地域では、家畜のフンによって生活がさ支えられています。
ヒマラヤトレッキング・登山専門 サパナ
2015年11月12日
大きく変わりつつあるアイランドピーク登山
2015年 アイランドピークの様子 こちら
ヒマラヤ専門ガイドの浅原です。
アイランドピーク登山のベースとなる村チュクン(4750m)。
ヒマラヤに取り囲まれ、3方向から流れ出してきている氷河の堆積モレーンのすぐ横にできた場所に、8軒のロッジが所狭しに営業をしている。
ちょうど私たちが訪れた時は、登山者が少なくて混んでいなかったが、例年は大変込み合い、この村で宿泊できず下山する登山者も多い所である。
今回、アイランドピーク登山のためにこの村に訪れたのだが、どのロッジでも登山者に対して本格的な雪山登山が行えるよう、登山道具1式を貸し出していた。以前はロープやアイスバーなど。共同装備が中心だったが、今は登山者一人一人貸し出すレンタル業が盛んだった。
日々貸し出される登山セット セッティングの確認はクライミングガイドが行う
例年、アイランドピーク登山する隊は約300隊に及ぶ・
春と秋の時期に集中し、多い時は登山者だけで50人を超えることもあるのだが・・・
今年は地震の影響で登山者が少ないと思っていた。しかし、実際に訪れてみると予想は大きく外れてしまった。
夕方チュクン村からBCにやってくる登山者が宿泊するテント
興奮を少しでも抑えられるよう、静かな場所に私たちのBCを作ってある
私たちが訪れた際は1日に40人ほどがアタックを行っていたのである。
スタッフも含めれば100人近い者が毎日入れ替わっているの計算だ。
登山を陰で支えてくれるポーターにとっても快適なBCであることが、登頂へのポイントである
欧米人登山者はBCへ向かってチュクン村をお昼過ぎに発ち、翌朝1時頃に頂上を目指して出発する。
早い者は7時頃に登頂をして、夕方にはチュクン村に戻ってくるのだ。
このような日程で登山を楽しむ欧米人に何人も出会った。
アタックした日、私たちの隊以外は全てBCからアタック
昔はBCに入ってから体調を整え、HCP(5400m)を設営して、翌朝アタックを行う。下山後はBCにて休息というプランが主流だったのだが・・・
今は体力勝負の短期決戦型の登山に様変わり。
それに応じて、この地に来る登山者も大きく変わった。
アイゼン装着(5800m)ポイントに集まる登山者
若者が多くてむしろ雪山をはじめてするような登山者が増えた。登攀道具の使い方を全く知らないと思える登山者も多くいた。
今後、このようなプランが更に当たり前になり、かつての登頂プランはマイナーになっていくのでは?と思う。
とはいっても、登頂を目指す人にとって、ヒマラヤの頂に立ちたいものである。
安全で確実に登頂を踏むために、HCPの設営はとても大事なことだと考えている。
ヒマラヤを楽しむ上でも、慎重に状況を冷静に判断し、その場その場に応じた対応ができる登山を行う形で、サパナはこれからもアイランドピークの頂に、ゲストを案内したいと思う。
ヒマラヤトレッキング・登山専門 サパナ
2015年11月11日
ついつい夢中になって・・・
2015年 アイランドピークの様子 こちら
ヒマラヤ専門ガイドの浅原です。
ヒマラヤの厳しい環境の中で生きる動物といえば、ヤクをはじめとした偶蹄類などがまず思いつくのでは?
また大空を可憐に舞う鷲の仲間も。意外とたくさんの動物がいることに驚くかと思います。
その中でも山岳民族の生活に密接な関係にある動物といえば「馬」。
彼らの生活の足として使われ、どの動物の中で大事に飼育されています。
チベット教を進行している彼らにとっても、この馬はとても縁起の良い動物とされ、とても神の使者として大切に育てられています。
山岳地域で暮らす彼らにとって、いち早く目的地に行くことができる方法は馬を利用することにほかなりません。
ヒマラヤの自家用車と言ったものでしょうか。
ヒマラヤの馬は日本の馬に比べ小ぶりで、がっしりとした体格。高地で生きるため、荷物をたくさん運ぶため、ポーターのように筋肉質で力強い特徴を持っています。
話に夢中になって落馬することも・・・
トレッキングをしている時、何度も乗馬して移動する山岳民族の姿を見ることがあります。
その様子を見て、多くの人がうらやましがるのでは? 私もその一人です。
特に、登りがキツイ時に乗ることができたら・・・何度も思ってしまいます。
外国製品がたくさんネパールに入ってくるようになり、ヒマラヤの奥地まで様々のモノが入ってきました。
その中でも携帯電話がダントツ、一気に普及し、この地で暮らす人々の生活が大きく変わり始めました。
私たちもその恩恵にずいぶん助けられています。
同時に、携帯電話を片手に持ちながら話しに夢中になって乗馬する人も出てきて・・・・
落馬して怪我をした人の話を耳にすることがあります。
話に夢中で、馬の操作ができず登山者とぶつかってしまう話も聞きました。
日本では車を運転する際には携帯電話の使用は禁止されていますが・・・
ヒマラヤではこのようなルールはありません。
登山者が安心してトレッキングするためにも、彼らのモラルが良くなることと、馬が近づいてきた際には特段と注意することが大事だと思います。
新しい機器が手に入り、便利になったことで新たな問題が生じてしまうのは残念なことですね。
ヒマラヤトレッキング・登山専門 サパナ
2015年11月10日
燃料不足にあえぐネパール
2015年 アイランドピークの様子 こちら
ヒマラヤ専門ガイドの浅原です。
連日、晴天が続くヒマラヤより戻ってきました。
天候は本当に良いのですが・・・・
ネパール国内におけるガソリン、灯油、ガスの状態について記載しますので、参考になさってください。
長年、インドから輸入されてきたこれらの品々は、現在輸入が停止され、代わりに中国から運ばれてきているようです。
帰国直前に報道されたニュースの中で、中国国境を越え、ランタン谷の先にあるラスワガティからガソリンが運ばれてきている映像が流れていましたが量はわずかで、まずは政府関係のところに。
さて、こうした状況のなか・・・・
カトマンズ市内ではまったくと言っていいほど、生活に必要な物資が入ってきていません。
ガソリン供給がされていませんので、わずかな車だけが走っている程度。渋滞も排気ガスの少なくて快適なんですが・・・
ポカラなど、主要な街へ行くバスも制限されていますが、今のところ大丈夫です。
ヤクの糞拾いをする少女
地震の影響で旅行者が少なく、荷役用のヤクの使用も減ってしまい、道端に落とす燃料となるヤクの糞も大激減。
村から2時間以上も歩いた場所で、数少ないヤクの糞をかご一杯集める少女
山積された灯油の缶
灯油がルクラの街に運ばれなくなり、リサイクルされずに残された灯油のポリタンク
水汲み用にも転用できず、放置されていた
● ルクラなど国内線を利用する場合
11月8日現在、国内線の離発着が停止されました。
航空会社が備蓄していた燃料が底をつき、いつ再開されるか未定です。
車で移動できる地域等へトレッキングされることをお勧めします。
● 山岳地域のロッジ
ロッジ等で作られる食事ですが、在庫のガスが終了した時点で、営業を中止するところが大半となりそうです
今年度シーズンまで持つかどうか・・・そんな状態です。
薪を使って食事を作ることもできますが、時間がかかったり、メニューの制限があるかと思います。
同時に、暖をとることもできなくなるので、寒さ対策をしっかりと行ってください。
薪は限られた地域でしか採取できません。事前に灯油等を確保してトレッキングに出かけることをお勧めします。
● カトマンズ市内のホテル・食堂
ガソリン等がないため、従業員がホテルや食堂に赴くことができず営業がままならい状態です。
ガス不足によって作れる食事が決まっていたり、作れないこともあります。
大きなホテルでも薪を使って朝食を作っているところがありますので、事前に確認を取られる方が良いと思います。
現在のネパールの厳しい状況下でもトレッキングができる地域がありますので、サパナではそちらをご紹介しています。
さらに詳しい状況を知りたい方は、サパナまで直接お尋ねください。
TEL: 077-534-5469
メール: info@sapanatrek.com
ヒマラヤトレッキング・登山専門 サパナ
2015年11月08日
燃料不足のヒマラヤ 登山者の足を奪う
ヒマラヤガイドの浅原です。
約3週間に及ぶ登山日程を終え、ルクラ空港からカトマンズに戻ってきました。
久しぶりのカトマンズの様子は大きく変わり・・・
ほとんど車が走っていない状態に。
登山に向かう時には、たくさんの車が走っていたので、戸惑いを感じてしまいました。
トレッキング中は連日晴天に恵まれ最高だった
8時過ぎ、ホテルに到着すると先ずしたのが・・・バスタブにお湯を張りました。
お湯が溜まるのを待ちながら、ザックから登山道具を取り出し、天日干し。
湯船にたくさんのお湯が溜まると体全体が浸かるように、久しぶりの入浴に満足!
洗濯、パッキング、いろんな雑用を終え、明日の出国を待つばかり。
明日も良い天気に恵まれてその中を帰国できることを願いながら、カトマンズ最後の日を楽しむことに。
高度順応は、より高いところに登るのでなく、長時間滞在するほうが効果的
喉に通りやすい麺類を多用して、体力を落とさない食事に心掛けしました。
(ガソリン・ガス・灯油などの燃料不足について)
ネパール全体の燃料不足により、11/8より国内線が飛ばないとの情報が入ってきました。
近い将来、すべての国内線が燃料不足により飛ぶことができなくなるという、噂も飛び交っています。
一部ではまだ大丈夫という情報もあり、情報が錯そうしております。
サパナでは12月以降に出発トレッキングツアーに関して、一部のコースを除いて以下の理由により延期もしくは中止とさせていただきます。
燃料の配給を待つバイクと車の列 3日待っても手に入らない
理由:
・市内及び山岳地域での食事が不確実
・国内線、公共バス等が運航停止、大幅に減便となり移動が不確実
・従業員が通勤できず、宿泊者が受けられるサービスが不確実
・食料が運ばれず、品薄のため価格の上昇が大きい
ヒマラヤが間近に迫る山岳地域においても、例年に比べ早めにロッジを閉めることが考えらます。こうした理由で旅行者の安全旅行を行える環境が確保できにくいため、一部の地域でのトレッキングを除いてツアーの実施を見合わせます。ご理解ください。
最新情報を必要とする方は info@sapanatrek.com までご連絡下さい。
なお、中国(チベット)よりガソリンやガスの供給が少しずつですが、行われているようです。
しかし、12月~4月ごろまで降雪のため供給が止まると同時に、政府関係車両等に優先的に燃料が供給されることが決まっているため、燃料の大幅な改善は期待できないと考えております。
ヒマラヤトレッキング・登山専門店 サパナ
約3週間に及ぶ登山日程を終え、ルクラ空港からカトマンズに戻ってきました。
久しぶりのカトマンズの様子は大きく変わり・・・
ほとんど車が走っていない状態に。
登山に向かう時には、たくさんの車が走っていたので、戸惑いを感じてしまいました。
トレッキング中は連日晴天に恵まれ最高だった
8時過ぎ、ホテルに到着すると先ずしたのが・・・バスタブにお湯を張りました。
お湯が溜まるのを待ちながら、ザックから登山道具を取り出し、天日干し。
湯船にたくさんのお湯が溜まると体全体が浸かるように、久しぶりの入浴に満足!
洗濯、パッキング、いろんな雑用を終え、明日の出国を待つばかり。
明日も良い天気に恵まれてその中を帰国できることを願いながら、カトマンズ最後の日を楽しむことに。
高度順応は、より高いところに登るのでなく、長時間滞在するほうが効果的
喉に通りやすい麺類を多用して、体力を落とさない食事に心掛けしました。
(ガソリン・ガス・灯油などの燃料不足について)
ネパール全体の燃料不足により、11/8より国内線が飛ばないとの情報が入ってきました。
近い将来、すべての国内線が燃料不足により飛ぶことができなくなるという、噂も飛び交っています。
一部ではまだ大丈夫という情報もあり、情報が錯そうしております。
サパナでは12月以降に出発トレッキングツアーに関して、一部のコースを除いて以下の理由により延期もしくは中止とさせていただきます。
燃料の配給を待つバイクと車の列 3日待っても手に入らない
理由:
・市内及び山岳地域での食事が不確実
・国内線、公共バス等が運航停止、大幅に減便となり移動が不確実
・従業員が通勤できず、宿泊者が受けられるサービスが不確実
・食料が運ばれず、品薄のため価格の上昇が大きい
ヒマラヤが間近に迫る山岳地域においても、例年に比べ早めにロッジを閉めることが考えらます。こうした理由で旅行者の安全旅行を行える環境が確保できにくいため、一部の地域でのトレッキングを除いてツアーの実施を見合わせます。ご理解ください。
最新情報を必要とする方は info@sapanatrek.com までご連絡下さい。
なお、中国(チベット)よりガソリンやガスの供給が少しずつですが、行われているようです。
しかし、12月~4月ごろまで降雪のため供給が止まると同時に、政府関係車両等に優先的に燃料が供給されることが決まっているため、燃料の大幅な改善は期待できないと考えております。
ヒマラヤトレッキング・登山専門店 サパナ
2015年11月03日
ヒマラヤ登山を終えナムチェバザールに
ヒマラヤガイドの浅原です。
10月中旬に日本を発ち、エベレスト地域にあるアイランドピークに挑んできました。
無事登山を終え、霧に包まれたナムチェバザールに戻ってきました。
連日、晴天に恵まれ、ベストシーズンのヒマラヤを楽しんでいます。
出発前から気にしていたネパール国内のガソリン、灯油、ガスの供給問題がヒマラヤの奥地にも大きく影響してきました。
カトマンズ市内と異なり、山岳地域には多くのストックがありましたが、都市部からの供給が全く無くなり、物価が高騰中。
また、ガス、灯油が手に入らず、調理等が行えなくなり、ロッジを閉めなければならないオーナーの悲鳴が。
今後、生活に必要なガス等が山岳地域に供給される見込みが目処がたたないため、12月以降のトレッキングツアーに関しては、問い合わせ頂いた方にお伝え致します。
カトマンズでの移動においても、ガソリンガソリンない為、スタッフが利用する長距離バスなどが使えなくなってきています。
最新情報は info@sapanatrek.com までご連絡下さい。
ヒマラヤトレッキング・登山専門店 サパナ
10月中旬に日本を発ち、エベレスト地域にあるアイランドピークに挑んできました。
無事登山を終え、霧に包まれたナムチェバザールに戻ってきました。
連日、晴天に恵まれ、ベストシーズンのヒマラヤを楽しんでいます。
出発前から気にしていたネパール国内のガソリン、灯油、ガスの供給問題がヒマラヤの奥地にも大きく影響してきました。
カトマンズ市内と異なり、山岳地域には多くのストックがありましたが、都市部からの供給が全く無くなり、物価が高騰中。
また、ガス、灯油が手に入らず、調理等が行えなくなり、ロッジを閉めなければならないオーナーの悲鳴が。
今後、生活に必要なガス等が山岳地域に供給される見込みが目処がたたないため、12月以降のトレッキングツアーに関しては、問い合わせ頂いた方にお伝え致します。
カトマンズでの移動においても、ガソリンガソリンない為、スタッフが利用する長距離バスなどが使えなくなってきています。
最新情報は info@sapanatrek.com までご連絡下さい。
ヒマラヤトレッキング・登山専門店 サパナ
タグ :アイランドピーク