2015年11月13日
ヒマラヤの厳しい環境での必需品
2015年 アイランドピークの様子 こちら
ヒマラヤ専門ガイドの浅原です。
ヒマラヤを歩いていると・・・すごく気になるものがあります。
初めてヒマラヤに来た人なら、絶対に気になるもの。
それは、トレッキング道にポト、ポトと落ちているヤク(高地牛)のおおっきなウンコ。
それ以外にも、小判型をした馬のウンコ。
パチンコ玉ほどの大きさをしたヤギや羊のウンコ
山岳民族の彼らにとって大切な家畜が排泄するモノなんですが、普段から家畜と一緒に暮らしていない私たちには・・・
大変ためらってしまうものです。
すでに30㎏以上集めていた少女
ついつい神々しい景色に見とれていると、プニュ~ と踏んでしまい、必死に靴底を綺麗にする登山者もよく見かけます。
でも、高地は家畜からでたウンコを畑の肥料にしたり、燃料として使われ、貴重な資源とされているのをご存知でしょうか?
彼らはためらいなく素手で掴んでストーブなどに入れたりします!
今年はネパールで2度にわたり大きな地震が起こり、登山者が少なかったため、ヤクのフンが手に入らず、夕方の暖が取れなかった日がありました。
登山者が多いと・・・荷役用としてヤクが使われる頻度がふえます。ヤクの数が多いほど、山岳地域にたくさんのフンが落ちるので・・・
暖をとるためにストーブに入れるフンが増え、登山者はその恩恵にあずかることができるのですが。
フン集めする少女たちも、例年ならロッジ周辺だけで籠いっぱい集めることができましたが・・・
私たちが出会った少女は片道2時間かけたところでフン集めをしていました。
薪をしたから運ぶこともできない標高4500m以上の地域では、家畜のフンによって生活がさ支えられています。
ヒマラヤトレッキング・登山専門 サパナ
Posted by ヒマラヤ専門ガイド 浅原 明男 at 21:36│Comments(0)
│2015 アイランドピーク